「前の病院はひどくて。。。」は言わないが吉
小池仁です。
患者さんがよく言うのが「前の医者の文句」です。
これについてははっきりと、言わない方が良いと断言できます。それがあなたのためです。
文句を言う場合
1)前の医者が医学的に間違ったことをしていた場合
2)前の医者が医学的に正しい事をしていた場合
この二つの場合があります。
2の場合はもちろん、1の場合でも文句は言うべきではありません。
それはあなたがクレーマーとして認識されるからです。
文句を言う目的として
1)ストレス発散
2)前と比較して相対的に今は満足しているという意思表示
3)医者への牽制
1の場合。医療者に言うべきことではなく、大事な症状などを話す時間が減るだけです。
2の場合。たとえば「前の彼女はブサイクだったけど、君はそうじゃないから好き」と言われてもいい気はしませんよね。ましてや狭い医者の世界、知り合いの可能性はおおいにありますし、知り合いでなくとも他人事として聞くことはできず、気持ちの良いものではありません。
3の場合。「自分はしっかり言うべきことは言うからな!」ということでしょうが、それこそが言うべきではないのです。
ここでの医療コミュニケーションの大原則
「医者は放っておけばベストを尽くす」
前の病院の愚痴を言いたくなったら、友人や家族に話してすっきりしてください。
病院で医者と話しをできる時間は限られていると思います。
そこではより大事なあなたの困っていることを話してください。
勿論、前の病院でどういった治療・検査をされたかは重要な情報なので、ぜひ話してください。