結局は精神力?
小池仁です。
前の記事でも少し触れましたが
私の言う健康IQとは
健康IQ=医学リテラシー × 医療コミュニケーション力 + 精神力
と定義しています。
医学リテラシー、医療コミュニケーション能力については今まで触れてきましたし、字面からおおよその意味が想像できると思います。
では「精神力」とは何でしょうか?
「科学的に考えましょう!と言っておきながら結局は根性論か」と思われそうですが、ここで言う精神力とは第一に「人生観(死生観)」、第二に「忍耐力」です。
「人生観」とは、どのように生きたいか、どのように死にたいか。
たとえば「心臓移植」をしなければ死んでしまうという場合、あなたは移植を希望しますか?
「やらなければ死ぬんだからするしかないじゃないか!」という人もいれば
「死にたくはないけど、そこまでしてまで生きたくない」という人もいるでしょう。
心臓移植を希望しない人にさらに質問です。
「輸血」をしなければ死んでしまうという場合、あなたは輸血を希望しますか?
この質問には多くの人がYESと答えるでしょう。
しかしNOと答える人も少なからずいます。たとえばエホバの証人の方は宗教的に輸血を拒否します。
では「輸血」はOKだけど、「心臓移植」はNOという人は、どのように考えたのでしょうか。
それが「人生観」の一端です。
一度、あなたの「人生観」について考えてみてください。
「心臓移植」「肝臓移植」「腎臓移植」「輸血」
どこまでなら受け入れますか?
また家族とも相談してください。
かく言う僕も免許証の裏の臓器提供にサインをし、「臓器提供意思表示カード」も持ち歩いているのですが、家族にその話をすると「死んでまで切られたくない」と言われてしまいました。家族といえど話してみないと分からないものですよ笑