健康IQ ~賢く健康に生きる~

「がん」と言われた。心筋梗塞、脳梗塞を起こした。「生活習慣病」、「高血圧」、「糖尿病」を指摘された。 医師の立場から、患者になる前、患者になってから、少しでも長く健康で生きるにはどうすべきかを伝えられれば

医者はどう勉強するのか?

小池です。

 

どうすれば健康に生きられるか?に直結するのは、

「どうすれば正確な医学情報を手に入れられるか」

 

あなたはどうするでしょうか。

インターネットで検索する。書店で本を探す。経験のある知人(患者)に尋ねる。テレビの特集番組を観る。などなどあるでしょうが、一番は

「医者に尋ねる」ではないでしょうか。では、その医者は正確なのか。

 

今回は、医者が医学情報をどのようにして手に入れているのか

 

今の時代、内閣情報調査室が週刊誌を読んでいるとか、各国のスパイはその国の一般的な新聞などで情報を集めている、と言われています。

同様に医学情報も誰でもアクセス可能です。

 

具体的に医師が意思決定をする際に使う情報は

1)世界的な論文 : ex. New England Journal of Medicine

2)学会のガイドライン : ex.  慢性心不全治療ガイドライン

3)専門書 : ex. 感染症診療マニュアル

4)自分(たち)の経験

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(画像はNew England Journal of Medicine 引用元:http://www.nejm.org

 

主にこの三つの組み合わせです。この中で医者しかアクセスできないのは「4」だけです。ただし情報はいかに手に入れるかよりも、いかに使うかです。

実際医者によって1~4のどれを優先するかは人によって違います

世界的な論文を勤勉に読んで、常に世界の最先端の治療を行う医者。自分は何十年も医者を続けてきたのだから、自分の経験こそが一番、という医者。

 

あなたの主治医がどのような医者かは運次第です。

 

各論についてはまた次回以降。